株式会社RDS

医療・介護現場での有益な歩行評価を可能にする
自動歩行計測システムの開発
(カブシキガイシャアールディーエス)
- 高齢化
- 医療・介護費の負担
- 病気になる前の未病対策
協業企業:
株式会社タクモス精機/R2/株式会社exiii design/株式会社マグネット/株式会社make sense
健康寿命を縮める主な原因には、認知症、脳卒中、関節疾患及び骨折・転倒などがあり、これらの原因と密接に関係しているのが「歩行」である。
ロボティクス・AI技術を活用して対象を自動追尾するロボットを開発することで、身体重心位置を基準とした相対空間座標系を構築。計測は簡単でかつ臨床的に意義が大きい新たな歩行計測システム構築を目指す。
国立リハビリテーションセンターを実証フィールドとし、被測定者の歩行状態を測定。必要とされるシステム構築を行うための試作品の活用試験を行い、自動歩行計測システムのプロトタイプ 1.0の開発新技術の効果検証を行う。収集したデータの検証を行い、結果を踏まえて、測定プロセスの検証・合理化を実施する。
第一次プロトタイプが完成し、見つかった課題・問題を二次試作に移行中。
国立障害者リハビリテーションセンターにて実証実施。
実証フィールドにおいて、試験路を設営しデータを取得する。収集したデータの検証を行い、結果を踏まえて、測定のプロセスの検証・合理化を実施する。
開発・実証内容
一貫して増加してきた埼玉県の人口は間もなく減少に転ずると見込まれている。
2015年から2035年までに約5%の人口が減少する見通しである。また、65歳以上の人口、いわゆる高齢者人口は2035年以降も増加し続け、2040年ごろまで増加すると予測されている。全国の高齢化率と比較して若い県と言われてきた埼玉県であるが、2015年の高齢化率は24.8%と4人に1人が高齢者となっている。
そして、2020年を過ぎると、医療・介護の必要性がより高まる75歳以上の後期高齢者人口が、65歳から74歳までの前期高齢者人口を逆転することが予測されている。後期高齢者は、2015年頃からそのピークである2030年まで約66%増加すると見込まれている。
このように埼玉県においては、後期高齢者人口が急速に増加する。人口減少が進む超高齢社会では、国力や経済力が低下し、医療・介護費の負担が増えるなど、現役世代の負担は増える一方であり、このままでは健康保険による診療を受けられないなど現行の社会システムの維持ができない可能性がある。そこで、少子化対策とともに病気になる前の「未病対策」が必要となってくる。この対策が埼玉県だけでなく、日本全国の医療費削減に一石を投じることが出来ると考える。
歩行データは新たなバイオマーカーとして期待されている。健康寿命を縮める主な原因には、認知症、脳卒中、関節疾患及び骨折・転倒などがあり、これらの原因と密接に関係しているのが「歩行」だ。
例えば、糖尿病や認知症の罹患者は、小さい歩幅で足を持ち上げずに歩くという特徴がある。
歩行と人ぞれぞれの運動障害の特性やメカニズムを解析していくことは、こういった特徴をいち早く見つけることができると考えている。また、正しい歩行姿勢や中強度運動である早歩きなどを一定時間行うことで、心身の状態の改善・維持に貢献する。さらに、取得データを課題解決につながる新たな開発のために活用、提供することができると考えている。
株式会社RDSについて
RDSは、「身体データ」×「AI」の技術を活用することで、健康状態を可視化し、未病の対策に繋げ医療費が削減されていく社会を目指している